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金の買取価格が推移する理由は?今が金の売り時である理由とは
「金を売りに出したいが、どのタイミングで買取に出せばよいかわからない」
「金の価値が高くなるタイミングが知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。そこで今回は、金の価値が変動する理由と金の価値が高くなるタイミングについてご紹介します。
金の価値が変動する理由とは?
金の価値が高まる時期を知るためには、まずは金の価値が変動する要因を知る必要があります。そもそも、どのような要因で金の買取価格は変化するのでしょうか。ここからは、金の価値が変動する理由を7つご紹介します。
1つ目が、ドル相場との関係です。
皆さんもご存知の通り、現在の世界の基軸となる通貨はドルであり、世界中のほとんどの経済活動がドル資産に依存しているのです。一般的には、ドル安だとその資産価値は減り、ドル高になればその資産価値は高くなります。資産価値が減ると、ヘッジ先として他の通貨や資産を探すようになりますが、そのヘッジ先の一つとして金を利用する場合があります。
1985年に起こったプラザ合意によりドル高の是正が認められてからは、ドルが下落した一方で金の価格が伸びていきました。それ以降、金の価格変動を考える際には、一般的に「ドルと金価格の逆相関性」を利用されることも多くなりました。ただし、実際には必ず逆相関の関係になるわけではありません。金の投資における役割に重きを置く長期投資家が増えており、ドル相場による影響が金などの価格相場に影響していると考える方は多いです。
2つ目が、米国経済の影響です。
アメリカの経済の動向はドルの価値にも大きく関わってきます。短期的なドルの価格変動を判断する材料としては景気動向指数を活用します。また、金利の動向や消費者物価指数の動向、鉱工業業況や失業率、住宅着工数なども有効に活用できるでしょう。
その他にも、サブプライムローン問題や大手金融機関をめぐる信用不安などが発生しました。そのことでアメリカの経済の後退につながることを恐れて投資資金が安全資産とされる金に変わったこともあり、金の相場が史上で最も高額となりました。
3つ目が、原油価格とインフレです。
1970年代の原油価格の上昇により世界中がインフレに陥り、1980年1月につけた金価格は約30年間最高値に君臨しました。この原油価格とインフレに伴う金価格の上昇が、後に金はインフレに対するヘッジとなると囁かれるきっかけにもなりました。
同時に、金と原油の価格は比例するという仮説も生まれました。これも同じく必ず当てはまるとは限りませんが、2005年にはアメリカ南部で発生したハリケーンにより原油が被害を受けて金価格が上昇したという事例がありました。
最近では、シェールガスなどの代替資源が出てきたことにより、金価格との相関に関わらず原油価格が急落する場合も増えています。
4つ目が、中国やインドの急激な経済成長やオイルマネーです。
先ほどご紹介した原油価格上昇に伴って、オイルマネーも増大します。通常、膨れ上がったオイルマネーは、石油輸出国の貿易黒字で得た最強とも言える投資マネーです。近年は原油価格が伸び悩んでいるため以前のようなオイルマネーの流出は少ないですが、原油輸出国は海外投資を制限しており、自国の財政強化と安定を目指す傾向にあります。
その反面、BRICsの中でも経済成長が目覚ましい中国やインドにおいては、外貨準備高を増やし、金の準備に力を入れていると言われています。今後も中国やインドが順調に経済成長を続けた場合は、金の大きな購入勢力となるため、これらの経済情勢が金価格の変動を左右するのは事実でしょう。
事実として、中国の金保有量は2009年で600トンだったにもかかわらず一気に1,054トンとなり、2017年には1,800トンを超えて世界5番目の金の公的保有国となっています。
今後も中国の影響はますます大きくなると言えるでしょう。
5つ目が、年金ファンドの参入です。
オーストラリアに金価格に連動する世界初の投資信託が2003年に上場されたことをきっかけに、シンガポールやニューヨーク、日本なども相次いで上場しました。
年金基金にとって最大の危機はインフレーションや同時株安などの状況です。年金基金は短期的に利益を上げることを目的とせず長い目で見て運用するため、新規に購入された金のほとんどが退蔵されます。そのため、金価格の支えとしては大きな役割を担っていると言われています。
6つ目が、有事です。
金価格が急上昇したという世界史の例は、ソ連のアフガン侵攻、イラン革命など多くあります。メキシコの債務危機などにより国際的な緊張が高まって、金やプラチナなど金属の価格や資源価格が高まるということもありました。
7つ目が、需給のバランスです。
世界トップの産金国であった南アフリカでは、採掘条件が悪化したり鉱山でストライキが起きたりして供給量は減少しました。しかし、資源を重要な国家戦略としている中国は、2007年に南アフリカを抜いて世界最大の産金国に君臨しました。このように、一部の国では生産量の増加が見られる国もありますが、世界全体としては減少傾向となっています。
都市鉱山やスクラップの回収から採れる金は、まだまだ産出量が追い付いていないという現状があります。最も需要の多い用途はアクセサリーなどの宝飾品ですが、この需要が中国やインドでは急速に増えてきています。結果、供給量が需要に間に合わないという事態になっているのです。
金の価値が高くなるタイミングとは?
せっかく金を売るなら、価値が高いタイミングで高額買取を狙いたいですよね。金の価格は毎日変動しています。1999年9月の金相場での上場安値は836円でしたが、2013年2月の上場来高値は5,081円となっており、なんと約6倍も高騰しているのです。
そこでここからは、金が高くなるタイミングの傾向について4つご紹介します。
1つ目が、信用のある通貨が下落した時です。
例えば、日本円や米ドルは国の経済が安定しており、信頼度が高い通貨です。よって、これらの通貨の価値が落ちる時は金相場が高くなる傾向にあるでしょう。
2つ目が、世界的な恐慌やデフレーションです。
世界経済の危機的状況には、金相場が上昇する傾向にあります。
3つ目が、株安の時です。
株価が低調気味でしばらく向上が見込めないと考えた場合、株式投資に回していた資金を金への投資に回す人が増えます。このため金の需要が上がり、価格が高騰する傾向にあるのです。
4つ目が、災害や有事が起きた時です。
戦争やテロが長引いた際や、地震や土砂災害などの震災の発生により、金が高くなる傾向があります。ただし、有事の金買いが通用せず、相場が上がらないケースもありますので、一概には言えません。
今が金の売り時!
実は、今が金の売り時であるということをご存知ですか。先ほどもご紹介したように、災害や経済の危機的状況が起きた際に金の価格は上昇するのです。それで言うと、今は新型コロナウイルスにより経済的危機の真っただ中です。それによる経済不安から、約40年ぶりに金の価格が上昇しているのです。
まとめ
今回は、金を買取に出したいとお考えの方に向けて、金の価格が推移する理由と、金を高く売るのにおすすめのタイミングについてご紹介しました。また、今が金を売るのに良い時期であることもご紹介しました。当社では、金はもちろん、プラチナやシルバーなども「箱に詰めて自宅から送るだけ」で簡単にお売りいただけます。